小諸市古城の温泉旅館中棚荘にある国登録有形文化財「はりこし亭」で、つるしびなが飾られている。花や動物などをかたどった飾りを赤い糸でつないだ色とりどりの作品が、一足早く桃の節句を祝っている。2月22日まで。
作品は、佐久市内で開くつるしびなの教室に通う人たちが、古い着物をほどいて作った。約30点のつるしびなのほかに、エビやかまぼこなどの形に作った飾りを重箱に詰めおせち料理を模した作品や、今年のえとにちなんだ猿をかたどった作品もあり、計約100点が並ぶ。
はりこし亭は、小諸市内の古民家を移築。自らも作品を展示している中棚荘のおかみ、富岡洋子さん(59)は「古民家に色とりどりのつるしびなは合う。対比を楽しんでもらえるといい」と話す。会期後も3月中は、一部の展示を続けるという。
入場無料。2月1〜4日は休業。問い合わせは中棚荘(電話0267・22・1511)へ。