東御、塩尻の両市で栽培されたブドウで造ったワインをPRするイベントが23日、東京・国立科学博物館で開かれた。午前は東御市のワイナリー(ワイン醸造所)関係者らが思いを語るパネル討論、午後は塩尻市のワインについて「世界に誇る『桔梗(ききょう)ケ原メルロ』」と題した講演会。計約160人が参加し、ワインを試飲した。
パネル討論は、東御市のワイナリーやワイン用ブドウ栽培者計8人が参加。ヴィラデストワイナリーのオーナー玉村豊男さん(70)は、市内で小規模ワイナリーが増えつつある現状に触れ、「個性的で自分のやり方でワイン造りをしている。いいライバルであり仲間」と語った。パネル討論後に試飲会があり、赤ワインを味わった都内の女性(52)は「ブドウの味がよく感じられる」と話していた。
講演会では、「日本ワインを愛する会」副会長の遠藤誠さんが「今回のワインブームは根強い。おいしい高品質ワインが求められている」と強調。塩尻市・桔梗ケ原産の「メルロー」で醸造された高級赤ワインの味や香りを解説した。試飲では、ミス・ワインの田中美央さん(25)=長野市=もワインを注いだ。
イベントは、国立科学博物館で2月21日まで開かれている企画展「ワイン展」に合わせて東御、塩尻の両市などが開いた。