「飯田お練りまつり」の期間中、演舞中の出演団体の現在地をスマートフォンなどで確認できる「催し物位置情報表示サービス」が完成した。飯田商工会議所（飯田市）から依頼を受けた飯田ケーブルテレビ（同）などが開発。衛星利用測位システム（ＧＰＳ）を利用して演舞場所をリアルタイムで示すシステムで、目当ての出し物を見逃さずにまつりを楽しめる。

　今回のお練りまつりには「大名行列」「東野大獅子」などの４７団体が出演。交通規制がされた市街地を出演団体が練り歩き、演舞を披露する。ただ、各団体は移動を続けており、過去のまつりでは見物客が目当ての団体を見逃してしまうことがあった。

　開発されたシステムでは、市街地の地図に各団体の現在地を重ね、スマホ画面などに表示。各団体にはＧＰＳ端末が渡されており、獅子頭、行列の出演者、太鼓といったアイコン（絵柄）で示される。アイコンに触れると団体の正式名称や巡回コースが分かる。

　サービスはまつり初日の２５日朝から、まつり公式サイトとリンクしたページで利用できる。演舞場所の確認に加えて、駐車場やトイレ位置などの情報も配信する。飯田ケーブルテレビ情報政策室は「お祭りをより効率的に楽しむことができる」と呼び掛けている。