伊那市高遠町でボランティアガイドに携わる地元有志らの「高遠案内『ふきのとう』の会」は3日、高遠城址(じょうし)公園のグランドゲート前に初めて案内所を開設した。城巡りなどで訪れる観光客が増えているといい、秋まで毎月2回(8月を除く)、休日を中心に会員が案内所に詰めてガイドをする。この日は現地で開所式があり、会員ら約20人が参加した=写真。
高遠城跡は国史跡で、高遠城は日本城郭協会が2006年に発表した「日本100名城」に選ばれた。ふきのとうの会によると近年、大勢でにぎわう観桜期を過ぎても、マイカーで訪れる中高年層などが増えているという。
開所式で小田中一男会長(77)は高遠城について「中世から近世までこの地で続いた珍しい城跡」と説明。案内所を拠点に魅力を伝え、「高遠の活性化にもつながればいい」とあいさつした。
会員は午前10時から午後2時ごろ案内所に詰める。予定日などの問い合わせは小田中さん(電話0265・94・2647)へ。