東御市田中の旧結婚式用チャペルを活用し、東信地方のワインを提供する店「東御ワインチャペル」が2日、開店した。食事提供のほか、地元産ワインを販売し、地域のワイナリー(ワイン醸造所)情報を発信する。初日は、ランチを楽しむ客でにぎわった。
料理人の石原昌弘さん(64)、妻でシニアソムリエの浩子さん(52)=小諸市出身=が、旧チャペルを所有する信州うえだ農協(本所・上田市)から賃借して営む。都内でイタリアンレストランの経営経験があり、東御市に移住した。昼食時間帯は千円程度のスパゲティなどの日替わりメニューを用意、夕方以降はワインに合う料理を出す。
この日、スパゲティとワインを注文した女性(34)は「おしゃれな雰囲気で気に入った。(しなの鉄道)田中駅が近いのも便利」と話した。
主に東信地方で栽培されたブドウを原料に東御市、小諸市、小県郡青木村のワイナリーで醸造されたワインなどを販売。石原さん夫妻は「結婚式で男女が結ばれていた場所で、これからはワインを軸にいろいろな人と人をつなぐ役割を果たしたい」と話す。
木曜定休で、水曜が不定休。問い合わせは東御ワインチャペル(電話0268・55・7511)へ。