分厚くスライスされた「志げ子なす」が具材に入るサンドイッチ

分厚くスライスされた「志げ子なす」が具材に入るサンドイッチ

長野県 伊那路 グルメ 特産

「志げ子なす」サンドイッチに 喬木の伝統野菜、飯田で好評

信濃毎日新聞(2016年9月7日)

 県の「信州の伝統野菜」に昨年度選定された下伊那郡喬木村の「志げ子なす」を使ったサンドイッチの販売会が6日、飯田市内であった。秋ナスとパンの珍しい組み合わせながら、購入客は「ジューシーでおいしい」と季節の味覚を楽しんでいた。

 村によると、志げ子なすは昭和30年ごろに同村阿島の農業、池田志げ子さん(89)の父親が同郡天龍村で種を譲り受けたのが始まり。志げ子さんが天龍村特産の「ていざなす」と信じて育ててきたが、最近、ていざなすとは別の在来種の長ナスだと分かった。あくが少なく果肉も皮も柔らかいのが特徴で、甘みも強いという。現在は村内で約40戸が栽培しており、8〜9月が収穫期だ。

 各地に出向いてサンドイッチを提供する喬木村の「サンデイ☆サンド」が、この日は市内の飲食店「カレーの大原屋」で販売。2、3センチに分厚くスライスして焼いた志げ子なすを、鶏肉やトマトと共にフランスパンに挟んで1個500円で売った。購入した同郡下條村の小林美介子さん(42)は「ナスのサンドイッチは初めてだけれど、他の具材とマッチしてておいしい」。

 サンデイ☆サンドは喬木村のたかぎ農村交流研修センターでも定期的に営業しており、今後志げ子なすを具材にしたホットサンドの販売も予定している。問い合わせは同店(電話080・3574・7008)へ。

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