上田市の市丸子文化会館で18日、NHK大河ドラマ「真田丸」で真田信繁(幸村)の父・昌幸を演じる俳優の草刈正雄さんと、大谷吉継を演じる歌舞伎俳優の片岡愛之助さんによるトークショーがあった。2人がドラマに対する思いを語り、会場を埋めた約650人が耳を傾けた。
イベントは「大河ドラマ『真田丸』大文化祭」と銘打ち、市と大河ドラマ「真田丸」上田市推進協議会、NHK長野放送局が主催。全国から定員の7倍を超す応募が寄せられた。
草刈さんは、脚本を手掛けた三谷幸喜さんが「家族全員で見る大河を作りたい」と語ったことに触れ、「今、それに近い現象が起きていることがうれしい」。自身は既にドラマの収録を終えており、「終了直後はほっとしたが、今は少し寂しい。僕にとって一生忘れられない、ナンバーワンの作品です」と話した。
片岡さんは「歴史は何が真実か分からない。いろいろな角度から見ることができると、このドラマで学んだ」とし、「(幸村が登場する軍記物の)難波戦記を歌舞伎でやってみたい」とも語った。
イベントでは信州上田真田陣太鼓保存会が演奏を披露。北佐久郡軽井沢町立中軽井沢図書館長の青木裕子さんらによる小説の朗読もあった。