鹿児島県で熟成させたウイスキー「津貫エイジング」

鹿児島県で熟成させたウイスキー「津貫エイジング」

長野県 伊那路

信州産原酒を鹿児島で熟成 宮田のウイスキーで新商品

信濃毎日新聞(2016年11月16日)

 上伊那郡宮田村にマルス信州蒸溜所(じょうりゅうじょ)がある本坊(ほんぼう)酒造(鹿児島市)は、鹿児島県南さつま市のマルス津貫(つぬき)蒸溜所で熟成させたウイスキー「シングルモルト駒ケ岳津貫エイジング」を発売した。信州蒸溜所で造った原酒を、県外で熟成させた初めての商品。ウイスキーは貯蔵環境で味わいや風味が変わるといい、信州産の原酒が鹿児島の温暖な気候の下、奥深い味わいに仕上がったとしている。

 津貫蒸溜所はウイスキーの需要増を見込み10日に開設した。信州産の原酒はそれに先立ち2013年からバーボンだるで石蔵に貯蔵していた。標高約800メートルで冷涼な場所にある信州蒸溜所に対し、津貫蒸溜所は同約60メートルにあり、本坊酒造によると本土最南端のウイスキー蒸留所という。

 津貫エイジングは、アルコール度数59%。グラスに注ぐとスモーキーな香りが広がり、次第に果実のような風味が強くなる。信州蒸溜所の竹平考輝所長は「初の試みで味は想像できなかった」。信州蒸溜所より熟成が早く、たる由来の琥珀(こはく)色が濃い。

 本坊酒造は、鹿児島県屋久島でも14年から信州産の原酒を熟成中で、来年の商品化を予定。今後は信州産と津貫産の原酒を混ぜたり、津貫産を信州で熟成させたりすることも検討したいとしている。

 中京圏のツアー客が信州蒸溜所を訪れるなど、各地の蒸留所を巡る観光客が多いといい、竹平所長は「宮田村と南さつま市の両方の蒸留所を訪れる人が出てきて、文化や観光面の交流も生まれればいい」と話す。津貫エイジングは2274本製造し、1本8640円(税込み)。

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