鉄道車両を並べてテーマパークを建設する予定の軽井沢駅東側の旧ホーム(中央)

鉄道車両を並べてテーマパークを建設する予定の軽井沢駅東側の旧ホーム(中央)

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軽井沢駅テーマパーク しなの鉄道、17年10月開業目指す

信濃毎日新聞(2016年12月28日)

 県出資の第三セクター・しなの鉄道(上田市)が、北佐久郡軽井沢町の軽井沢駅構内に鉄道車両を使ったテーマパークを建設することが27日、分かった。同社が構想している駅に隣接する町所有の「(旧)軽井沢駅舎記念館」の活用について、町は協力する意向。同社は町や関係者の理解を得た上で、しなの鉄道線(軽井沢―篠ノ井間)の開業20周年の目玉事業として軽井沢駅を再開発する。来年10月のオープンを目指す。

 テーマパークは、軽井沢駅で現在は使われていないJR信越線時代の旧ホームの東側に設ける。古い車両を取得して旧ホーム沿いに7両ほど並べ、車内を改装。子どもの遊び場や喫茶・休憩スペースを設けるほか、1997年に廃止となった横川―軽井沢間の歴史に触れる展示も用意する。

 全体のデザインは、しなの鉄道の観光列車「ろくもん」や、JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」を手掛けた工業デザイナー水戸岡鋭治さんに依頼。駅構内には「ミニSL」を敷設する。水戸岡さんがJR大分駅に直結するJRおおいたシティで手掛けた「ミニトレイン」などから着想した。再開発の総事業費は約2億円を見込む。

 しなの鉄道は11月18日付の文書などで軽井沢町に対し、記念館を駅舎として活用する構想を要望。現駅舎2階(橋上)の改札からホームに続く階段が狭く混雑時に利用者が集中する課題や、起点駅としての魅力向上の必要性を理由に挙げている。町は、記念館の活用について「できるだけ意向に沿うように協力していきたい」とする。今後、詳細を協議する方針だ。

 記念館は、新幹線開業に伴い取り壊された旧駅舎を1910(明治43)年当時の姿で再築、2000年に開館した。建物内では信越線に関する写真や資料などを、旧ホーム西側沿いでは記念車両を展示している。

 記念館の使用が認められた場合、しなの鉄道は1階を土産物店や喫茶店、2階はろくもんの利用者用待合室にしたい考え。改札と事務室を新設し、そこから外に出られるようにする。旧ホームと現ホームをつなぐ通路も設ける。新幹線の乗り継ぎに便利な橋上の改札は維持する。

 ターゲットは子どもと祖父母世代。親世代が近くの「軽井沢・プリンスショッピングプラザ」などで買い物をしている間の利用なども見込む。玉木淳社長(46)は「歴史的価値のある記念館の活用や『駅ナカ』の充実で、駅自体がにぎわい創出に一役買いたい」と話している。

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