コワーキングスペースのオープンに向けて改装作業をする松本さん(右)ら

コワーキングスペースのオープンに向けて改装作業をする松本さん(右)ら

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海野宿に仕事・交流の場を 東御の築130年空き家改修

信濃毎日新聞(2017年1月23日)

 歴史ある町並みに新たな風を―。ウェブサイトなどのデザインを手掛ける会社を都内で経営する松本大地さん(32)=東御市=が、東御市本海野の旧北国街道海野宿にコワーキングスペースをつくろうと、古い空き家を借りて改修している。インターネットで不特定多数から資金を募る「クラウドファンディング」を活用。23日に一部をオープンする。

 松本さんは昨年、首都圏などのIT(情報技術)人材の誘致を目指す県の制度「おためしナガノ」を利用して、妻と会社の同僚と3人で東御市に移り住んだ。改修中の空き家は築約130年、木造2階建てで延べ約300平方メートル。改修作業は春まで続け、まずは1階部分をオープンする。

 コワーキングスペースは、異業種の人たちが仕事場として共用し、交流を深める場所として注目されている。松本さんは移住当初から、移住者が地域に溶け込み、地元住民と結び付く場をつくろうと構想してきた。

 「最初は休憩室のように開放して、とにかく人が出入りしてくれればいい」と松本さん。将来は「やることがないなら『取りあえずあそこに行こう』『あそこに行けば誰か(面白い人に)会える』というように、人が集まる空間をつくりたい」。

 クラウドファンディングの目標金額は100万円。21日までに26人から計43万6千円が寄せられた。2階部分を含む全体のオープンは春ごろを予定。今後は飲食物を提供したり、IT分野の基礎知識を合宿形式で教えるサービスを展開したりとさまざまな計画を考えている。詳細はウェブページ(https://readyfor.jp/projects/la−terra−unno2016)で。

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