上田市鹿教湯温泉の天竜寺で23日、文殊堂春祭りがあった。境内にある県宝「文殊堂」の前で、丸子太鼓保存会による「木曽義仲挙兵太鼓」の披露や恒例の「知恵の団子まき」などがあり、地元住民や観光客らでにぎわった。
祭りは、文殊菩薩(ぼさつ)を祭る現在の文殊堂が完成した1709(宝永6)年ごろから始まったとされる行事。毎年4月25日に行われていたが、人口減少などに伴い、2008年から同日付近の日曜日に行われるようになった。
文殊堂前には約350人ほどが集まり、「知恵の団子まき」で祭りは最高潮に。天竜寺の宇佐美章仁(しょうじん)住職(38)らが、食べると頭が良くなる―とされる直径5センチほどの紅白の団子を一斉にまくと、人々が先を争って受け取った。