4月に開館20周年を迎えた北安曇郡松川村の安曇野ちひろ美術館で13日、第2期の記念展が始まる。「子ども」をテーマとし、絵本作家いわさきちひろ(1918〜74年)の絵が並ぶ「ちひろ・子ども百態」と、同館が収蔵する世界の絵本画家のコレクションが見られる「子どもの世界・世界の子ども」の2本立て。同館と信濃毎日新聞社が主催し、7月4日まで。
ちひろ・子ども百態では、ちひろの初期のスケッチから晩年の絵本原画まで約100点を展示。ちひろは子育てしながら息子のさまざまな様子をスケッチし、どんな格好の子どもでも描けるデッサン力を身に付けたという。会場には木登りや掃除をする子を生き生きと描いた絵が並ぶ。
子どもの世界・世界の子どもでは、16カ国の絵本画家33人が1950〜2000年代に描いた作品計約100点が並ぶ。出身国や時代、社会情勢によって異なる画風を見比べることができる。同館の担当者は「子どもは美術館の大切なテーマ。この機会に作品の魅力を改めて伝えたい」としている。
午前9時〜午後5時。6月28日は休み。入館料は大人800円、高校生以下無料。6月3日は0〜2歳の子どもと保護者を対象に、絵本の読み聞かせや館内を案内する催しを開く。申し込みは同館(電話0261・62・0772)へ。