新商品のゼリーを手にする中島さん

新商品のゼリーを手にする中島さん

長野県 伊那路 スイーツ

泰阜のユズ、ピール入りゼリーに 香り高く、食感も良く

信濃毎日新聞(2017年6月30日)

 泰阜村の女性6人でつくる菓子製造販売会社「ゆず姫」が、村内産のユズの皮を刻んで交ぜ込んだ「ピール入(いり)ゆずゼリー」を7月1日に発売する。ユズの皮を使った別の商品を製造する際に出る切れ端を、無駄にしたくないと開発。香りが高く、食感の良い商品に仕上がっている。

 ゼリーは半球型で1個12グラムほど。村内産のユズの果汁と、刻んで砂糖漬けにした皮(ピール)が入っている。ユズの皮は、フードプロセッサーなどの器具で刻むと、粘り気が出て食感が悪くなるといい、社長の中島スギ子さん(76)が、包丁で丁寧に刻んでいる。

 中島さんによると、2008年に販売を始めた「柚子(ゆず)チョコレート」は、ユズの皮を長さ8センチほどの短冊状に切って使うため、切り落とした部分が無駄になっていた。当初は少量の切れ端だったが、近年、形が大きく、より質が高いユズが入荷するようになり、捨てるのが忍びないと感じるようになった。

 中島さんは「すごくいいユズを持って来てもらえるようになり、何とかしたかった。おいしいゼリーができた」と話す。6個入りで850円(税別)。飯田市の南信州・飯田産業センターや、JR飯田駅前の土産物店「多月堂」などで販売する。問い合わせはゆず姫(電話0260・25・2200)へ。

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