大鹿中の生徒が披露した「鎌倉三代記三浦別れの段」の一場面

大鹿中の生徒が披露した「鎌倉三代記三浦別れの段」の一場面

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大鹿歌舞伎、中学生が熱演 秋の定期公演に観客1000人

信濃毎日新聞(2017年10月16日)

 大鹿村に江戸時代から伝わる大鹿歌舞伎の秋の定期公演が15日、同村鹿塩の大鹿中学校体育館であった。3月に国重要無形民俗文化財に指定されたことを記念し、同中学校の全校生徒19人が、3演目のうち1演目を披露。県内外から詰め掛けた観客約千人を魅了した。

 雨のため、会場を同村鹿塩の市場神社から変更。大鹿中の生徒たちは、北条時政の娘の時姫が父と夫との板挟みになる姿を悲劇的に描いた「鎌倉三代記 三浦別れの段」を披露した。4月から約40時間の練習を積み重ねたといい、登場人物8人を3年生中心に演じ、2年生の2人が弾き語り役「太夫(たゆう)」にも挑戦した。

 茅野市から仲間7人で観劇に訪れた上原実さん(69)は「頭からつま先まで神経を集中していて、中学生なのにすごい」と感心。愛知県美浜町の大学3年生後藤里菜さんは「想像していたより、ずっと本格的だった」と驚いていた。

 この他、村民有志の愛好会が「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」「奥州安達原 袖萩祭文(そではぎさいもん)の段」の2演目を披露。会場からは「よっ、千両役者」と盛んにおひねりが飛んだ。

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