標高約1600メートルから眺める雲海と御来光をどうぞ―。下伊那郡阿智村のスキー場「ヘブンスそのはら」で11月23日まで、展望台から雲海を眺めるツアーが行われている。星空を生かした地域振興に取り組む同村の「スタービレッジ阿智誘客促進協議会」が主催。26日早朝は県内外から約400人もの人が訪れ、南アルプスを背に、朝日に染まる雲海に引き込まれていた。
午前5時、観光客がロープウエーとリフトを乗り継いで向かうと、展望台の気温は4度。次第に空が白み、飯田市方面をすっぽりと包んだ雲海が眼下に広がった。日の出の前後はオレンジ色に染まり、日が高くなると黄金色に輝く幻想的な光景が広がった。
群馬県渋川市から夫と1泊2日で訪れた浜野泰子(たいこ)さん(72)は「太陽の周りが虹色に輝いてきれい。雲海も見ることができて、感動した」。
同スキー場によると、昨年同時期の雲海発生率は約7割。湿度が高くて気温が低く、無風であることが条件で、雨の翌日は確率が上がるという。参加費は、往復のロープウエーとリフトの料金を含め、高校生以上3500円、小中学生1700円。問い合わせは同スキー場(電話0265・44・2311)へ。