催しのチラシを手にする小林さん。「芸術に触れ豊かな心を育みたい」

催しのチラシを手にする小林さん。「芸術に触れ豊かな心を育みたい」

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芸術の自由さ触れて 上田で二つの催し企画

信濃毎日新聞(2018年5月12日)

 上田市を中心に詩の創作活動などに取り組み、同人詩誌「樹氷」を発行する「『樹氷』の会」が、市民が広く芸術に触れる機会にしてもらおうと二つの催しを企画している。20日は同市天神のサントミューゼで、戦没画学生慰霊美術館「無言館」(上田市古安曽)館主の窪島誠一郎さんの講演会を開催。8月5日には集まった参加者と共にマイクロバスで同館を訪れ、絵画を鑑賞する。同会はそれぞれ参加者を募っている。

 同会代表の小林光子さん(75)=緑が丘=が、夭折(ようせつ)の画家・村山槐多(かいた)(1896〜1919年)についてのエッセーを、別の同人詩誌に寄稿。執筆の際に目にした槐多の短歌に感銘を受け、槐多の作品を多く所蔵、展示してきた同市の「信濃デッサン館」(3月閉館)の館主でもある窪島さんに依頼し、催しを企画した。

 20日の講演会は2部構成で、前段は槐多の絵画、短歌などの芸術作品や、詩人・彫刻家の高村光太郎や洋画家・版画家山本鼎(かなえ)との関係について説明する。後段は座談会形式で、槐多や信濃デッサン館の今後について参加者と語り合う場にする。

 8月5日の絵画鑑賞は、無言館に展示されている戦没画学生の作品を見学し、学生たちの生涯について触れながら、平和と芸術について考える機会にしたいという。

 催しはともに市のわがまち魅力アップ応援事業を活用している。小林さんは「信濃デッサン館は上田市だけでなく、長野県の大事な財産」と存続を願う一人。また、槐多を「自分自身の思いや情緒をストレートに表現している」と評し、企画を通じて参加者には「芸術は心の中を自由に表現していいものだと伝えたい」と話している。

 20日は午後1時半〜4時。入場無料。8月5日は午前9時〜午後1時。先着50人まで。参加費は無料だが、無言館への入館料は自己負担。ともに中学生以上が対象。申し込みなどの問い合わせは小林さん(電話0268・24・3176)へ。

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