福井県越前町立福井総合植物園プラントピアがこのほど、園内で見られる野鳥を紹介する看板を新しくした。老朽化で文字などが薄くなっていたため、日本野鳥の会福井県が協力し、鳥を季節ごとにイラストで分かりやすくまとめた。同園は「看板を参考にして、野鳥観察を楽しんでもらえれば」と話している。
園内には、山林をはじめ湿地帯や岩場など多彩な地形があり、年間を通してさまざまな野鳥が訪れる。製作に協力した同会の納村力さん(72)=同県鯖江市小黒町1丁目=によると、これまで見られた鳥はクマタカやカワセミなど100種類以上。歩道が整備してあり観察しやすいという。
2003年に同会と協力して作った看板は、文字が薄くなったり汚れたりして見づらくなっていた。鳥の写真も載せていたが季節ごとにまとめていなかった。
新しい看板は縦約90センチ、横約1・3メートルで園内に入ってすぐの芝生広場にある。見られる鳥を6グループに分けて紹介。うち17種類は、同会の横山大八さん(79)=同県越前市岩本町=がイラストを描いた。羽根やくちばしの色、体の形など特徴をはっきりと表現し、探しやすくなっている。
今の時季は、青色の羽根が美しいルリビタキ、のどが黄色のミヤマホオジロなどが見られるという。1月4日から開園する。火曜休園。