福井県坂井市三国町の越前松島水族館で8日、ふ化したばかりのミズダコの赤ちゃんの展示が始まった。体長約1センチの稚ダコがフワフワと泳ぐ、かわいらしい姿が観察できる。
ミズダコは体長3メートル、体重30キロほどまで成長する最大級のタコ。同館は毎年3月ごろに近くの海で交尾後の雌のミズダコを捕獲し、飼育、産卵、ふ化に取り組んでいる。母ダコは1回に数千〜数万個の卵を産む。しかし、ふ化してもほとんどは1カ月ほどで死んでしまうという。
昨年6月に2匹の母ダコが産卵、5日からふ化が始まった。おさかな館内の特設水槽に、稚ダコ30匹を展示している。半透明の稚ダコは、小さいながらも吸盤の付いた8本の腕があり、懸命に腕を動かして水中を泳ぐ姿が来館者を癒やしている。
稚ダコの展示は4月上旬ごろまで行う予定。