富山市は北陸新幹線富山駅の高架下に整備した工芸ガラスの装飾壁「トランジット・ライティング・ウォール」について、始発から終電まで四つの時間帯に分けて発光ダイオード(LED)照明の当て方を変化させ、華やかな雰囲気を演出する。28日の市議会まちづくりと公共交通対策特別委員会(高田重信委員長)で、中村富山駅周辺整備課長が説明した。
トランジット・ライティング・ウォールは、富山駅高架下へ乗り入れる富山地方鉄道の市内電車の新停留場「富山駅」の西側壁面に、市が約1億1千万円かけて整備した。高さ7メートル、幅35メートルで、壁面上部に細長い富山の工芸ガラスを組み合わせたアートガラスパネルを設置。「山と海の文化 その融合」をテーマにしたデザインで、緑色を基調としたガラスで構成している。
開業後はLED照明による演出を行い、時間帯を(1)始発~日没前(2)日没前~午後8時(3)午後8時~同10時(4)午後10時~終電-の四つに分けた照明オペレーションプログラムを用意。(1)は白色光、(2)~(4)は電球色光を使い。色合いを変化させる。(1)では30分に1度、白色光が左右に流れる動きを表現するため、照明パターンは全部で五つとなる。
中村課長は、路面電車南北接続事業第1期事業として市電が富山駅高架下へ乗り入れる開業日を、北陸新幹線と同じ3月14日とし、前日の13日に開業式典を開催することや、2月から試運転を実施することを説明。南口駅前広場の交通ロータリー工事は2月末で終了し、3月に路線バスとタクシーの練習運転を行うことも明らかにした。