新鮮なベニズワイガニを販売するイベント「魚津かにの陣」は1日、魚津市の海の駅・蜃気楼(しんきろう)で開かれた。魚津港で水揚げされた1万2千匹を販売し、早朝から旬の味覚を求める来場者でにぎわった。北日本新聞社後援。
カニ籠漁発祥の地魚津をPRしようと、市内の魚問屋など7業者でつくる魚津紅ズワイガニ普及推進協議会が毎年開いている。
ことしも先着100人にベニズワイをプレゼントし、午前6時半ごろには定員に達した。開場を30分繰り上げ、同7時半にオープンした。
カニは3匹千円から1匹3千円で販売し、割安なカニを買おうと大勢の人が詰めかけた。カニの福袋も販売した。
飲食コーナーでは、湯気が漂うカニ鍋に行列ができた。家族連れらが「おいしい」「体が温まる」と笑顔を浮かべて味わっていた。カニご飯、カニシューマイ、カニ甲羅焼きなども販売され、カニ尽くしの料理を楽しんだ。
競りを体験するイベントもあった。箱入りのカニが競りに掛けられ、来場者は威勢のいい声で次々と値を付けた。落札者が決まると歓声が上がり、活気あふれる市場の雰囲気を満喫した。