14日開業する北陸新幹線上越妙高駅で13日、駅関連施設の完工記念式典が開かれた。東口広場では駅のシンボルとなる戦国武将、上杉謙信の像がお披露目。物販や飲食コーナーを備えた「SAKURAプラザ」には上越の地酒や土産品が所狭しと並べられ、オープンを待ち構えている。
駅東口にある吹き抜けの「もてなしドーム」は、木材をふんだんに使ってぬくもりの空間を表現した。ロータリー方向には高田の雁木(がんぎ)を模した「駅雁木」が延びる。西口の「光のテラス」からは妙高連山を一望できる。
式典では、約200人が地域の玄関口の完成を祝った。村山秀幸・上越市長は「上越らしさがあふれる質の高い空間で、駅に降りる方をお迎えしたい」とあいさつ。入村明・妙高市長は「もてなしの心がこもった新駅を中心に、地域が発展していくことを願う」と述べた。
東口広場では上杉謙信のブロンズ像の除幕式も開かれた。軍配を携えた騎馬像で、制作にあたった上越教育大学名誉教授で彫刻家の峯田敏郎さん(75)は「出陣する謙信の姿から、まちと人々の新しい旅立ちを感じ取ってもらえたらありがたい」と話した。