約300年の歴史があるとされる新潟県上越市名立区の江野神社祇園祭が7月7日、始まった。みこしや山車が町内に繰り出し、威勢のいいかけ声が響いた。
祇園祭は上越市の無形民俗文化財で疫病退散を願い、毎年7月7〜14日に行われる。2024年は新型コロナウイルス感染症の影響で取りやめていた地元の子どもたちによる巫女(みこ)舞が5年ぶりに復活し、13日夜に奉納される。
初日は神事の後、みこしが江野神社を出発し、20人ほどの担ぎ手が「わっしょい、わっしょい」とかけ声を上げながらゆっくりと練り歩いた。若者たちは山車を引き回し、祭りムードを盛り上げた。
上越市名立区出身で新潟市西区の自営業の男性(40)は「毎年みこしを担ぎに帰ってくる。同級生たちと久しぶりに会って感無量」と笑顔だった。
7月13日午後9時40分から里神楽が奉納され、14日午前0時過ぎにみこしが神社に戻ると、祭りが終わる。