新幹線から降りた人と歓迎する住民らで混雑するホーム=14日午前10時30分すぎ、上越市の上越妙高駅

新幹線から降りた人と歓迎する住民らで混雑するホーム=14日午前10時30分すぎ、上越市の上越妙高駅

新潟県 上越・妙高・糸魚川 北陸新幹線

北陸新幹線開業 2動脈時代到来 経済効果に期待

新潟日報(2015年3月16日)


 北陸新幹線は14日に長野-金沢間が開業し、上越妙高駅(上越市)と糸魚川駅(糸魚川市)は乗降客や住民でにぎわった。北陸新幹線の開業で、本県は上越新幹線と合わせ2本の大動脈を持つことになった。


 北陸新幹線は1997年10月に長野まで先行開業した。この日開業した区間は228キロで、全国の新幹線網は2600キロ(秋田、山形新幹線は除く)に達した。新幹線網の拡大は九州新幹線の鹿児島ルート(博多-鹿児島中央)が全線開通した2011年3月以来。

 上越地方をはじめ北陸の交通の利便性は大きく向上し、観光客やビジネス客の増加のほか、企業進出などの経済効果が期待される。午前6時すぎに金沢駅を出発した一番列車を見送った太田昭宏国土交通相は「北陸と首都圏、長野が連結できた。開業を見届け、大きな喜びがあふれてきた」と述べた。

 東京駅で出発式に臨んだJR東日本の冨田哲郎社長は「開業を起爆剤に日本を元気にしていきたい」とあいさつした。糸魚川駅では、2324人が参加して一斉に乾杯するギネス記録挑戦イベントがあり、新記録を達成した。上越妙高駅では住民らが雪で灯籠を作り、歓声を響かせた。

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