■ネットで公開「やわやわとやまの旅」
富山市のイラストレーター、みやこ小路(こうじ)さん(36)が、県内観光地や特産品の魅力を描いた「やわやわとやまの旅」をインターネット上で公開している。北陸新幹線開業後の富山のにぎわいづくりにつなげたいと昨年から始めており、「地元への貢献になればうれしい」と話している。
みやこさんは旅行雑誌などで漫画や挿絵を描いている。富山を題材にした漫画は、出版社の虹有(こうゆう)社(東京)のホームページで紹介。自ら足を運んだ入善町の下山(にざやま)芸術の森発電所美術館、井波彫刻、富山市の喫茶店「珈琲駅ブルートレイン」などを取り上げた6話を載せている。取材で感じた魅力や新鮮な驚きを、女性らしいほのぼのとしたイラストと親しみやすい文章でつづる。
武蔵野美術大学在学中に東京での富山の知名度の低さに驚き、「周りに尋ねられても富山の魅力を答えられず、ふがいなさを感じていた」。新幹線開業が富山にスポットが当たるチャンスと捉え、自ら出版社に企画を提案した。昨夏から毎月1話ほどのペースで掲載してきた。
ネットの6話に加え、他の県内観光地や金沢編も載せた書籍「やわやわ富山・金沢の旅」を今月中旬、同社から出版した。富山弁に関するコラムも記している。みやこさんは「古里に目を向けると、いい所がたくさんあると分かった。多くの人が富山に足を運んでくれるとうれしい」と話している。
漫画が掲載されたアドレスはhttp://www.kohyusha.co.jp/nanairo/title/toyama/