「謎解きの木」の前で質問を発表する小学生=16日、上越市

「謎解きの木」の前で質問を発表する小学生=16日、上越市

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上越妙高駅前 釜蓋遺跡公園が開園 土器、勾玉作り手軽に

新潟日報(2015年4月17日)

 北陸新幹線の上越妙高駅西側で発掘された釜蓋(かまぶた)遺跡を紹介するガイダンス施設と遺跡公園が16日、オープンした。駅前の立地を生かし、広く遺跡を知ってもらう場として期待されている。来園した地元の小学生は遺跡に関する質問を発表したり、勾玉(まがたま)を作ったりして、古代への関心を高めていた。

 釜蓋遺跡は、2005年に発掘された弥生時代末期~古墳時代初期の集落遺跡。08年には国史跡に指定されたが、発掘は1割弱にとどまっており、謎も多い。

 施設と公園は13年に上越市が整備を始めた。館内には出土した土器や集落を囲んでいた環濠(かんごう)の断面を展示。来園者が遺跡に関して疑問に思ったことを書き込めるモニュメント「謎解きの木」があり、回答は後日掲示される。勾玉や土器を作れる体験学習室も備えている。市の学芸員2人が常駐する。

 記念式典には地元の小学生ら約130人が参加。村山秀幸市長が「雄大な背景に抱かれた歴史ロマンあふれる遺跡の魅力を、新幹線を利用する人にも感じてもらいたい」とあいさつした。

 地元の子どもたちは謎解きの木の前で「土器の他に何が出土したのですか」「昔の人はどうやって食糧を取っていたのですか」などと質問を発表した。

 勾玉を作った大和小6年の金子唯凪(ゆな)さん(11)は「勾玉作りは石を削るのが大変だった。昔の人はどうして作ったのか知りたくなった」と話した。

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