小川未明の生家跡や作品について解説する看板=22日、上越市本町6

小川未明の生家跡や作品について解説する看板=22日、上越市本町6

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小川未明の功績伝えたい 上越市民グループ 案内看板完成25日除幕

新潟日報(2015年4月23日)


 上越市出身の児童文学作家小川未明を顕彰する市民グループが22日までに、高田駅前の本町5から未明の生家跡(幸町)までの約600メートルを「未明ロード」と名付け、その間に看板4基を取り付けた。25日に除幕式を行う。メンバーは「観光振興や郷土愛を育む契機になるといい」と期待している。

 看板を設置したのは住民グループ「北部歴史文化振興会」。生家跡には「小川未明生誕の地」と記された幅1メートル、高さ90センチの石碑がある。ただ、民家に囲まれ、目立たないことから、もっと市内外の人に知ってもらおうと進めてきた。

 未明ロードは本町5の「ホテルラングウッド上越」前から本町商店街を通り、生誕の地に至る。看板の設置場所は住民らから協力を得た。

 看板はアルミ製で、最大のものは高さ2・1メートル、幅90センチ。生誕の地までの距離が記され、未明の生い立ちと、通りから見える山や雪、雁木(がんぎ)に触れた作品を紹介している。外国人観光客にも読んでもらえるよう、英語表記も付けた。

 北部歴史文化振興会の事務局長小島清介さん(76)は「童話の世界に名をはせた未明先生がこの地で生まれたことに誇りを持ってほしい。特に地域の子どもたちに伝えたい」と話した。総事業費は約200万円。うち130万円を市からの補助金でまかなった。

 地元で和菓子屋を営む浅野和義さん(67)は「北陸新幹線を利用する県外客が見に来てくれれば本町商店街の人通りも増える」と喜んでいた。

 除幕式は午前11時~正午、イチコ幸店駐車場前で行われる。上越市在住の児童文学作家杉みき子さんらが出席する予定。

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