大太刀で知られる戦国武将、真柄十郎左衛門(まがらじゅうろうざえもん)と、その菩提寺である福井県越前市味真野地区の興徳寺をテーマにした写真展(福井新聞社後援)が5月6日まで、同市万葉菊花園で開かれている。大太刀の原寸大画像などを展示し、勇猛な武将の"足跡"を紹介している。
同地区には十郎左衛門の史跡が集中しており、観光資源としての活用に取り組む味真野観光協会が開いた。
画像20点余りを展示。大太刀は、熱田神宮(名古屋市)に伝わる全長約3メートルの大太刀の画像データを提供してもらい、原寸大で印刷した。大太刀を振り回す十郎左衛門が描かれた「姉川合戦図屏風」(福井県立歴史博物館蔵)の画像もあり、あらためてその勇猛さが伝わってくる。
興徳寺境内にある十郎左衛門の墓や、滋賀県長浜市にある姉川古戦場跡の画像も展示している。
写真展の終了後、同協会は展示画像を興徳寺に寄贈する。同協会の大塚良治会長は「戦国武将の中で、十郎左衛門に匹敵するような豪傑はいない。将来的に子どもの遠足コースになるような観光拠点を目指し、整備を進めたい」と話している。