射水市新湊地域を舞台にした映画「人生の約束」のロケが終盤を迎えている。6日はクライマックスの「新湊曳山(ひきやま)まつり」で、主演の竹野内豊や江口洋介らが曳山を引くシーンを撮った。現地で報道陣のインタビューに応じた2人は「曳山に触れると、自然と感情が高ぶった。スクリーンを通し、祭りを愛する地元の皆さんの熱い思いを伝えたい」と語った。来年1月に全国公開する。
映画は、竹野内演じる企業経営者が亡き親友の古里・新湊で、祭りに情熱を燃やす人と触れ合い、生き方を見詰め直す物語。「池中玄太80キロ」「点と線」などのテレビドラマを演出した石橋冠(かん)監督がメガホンを取る。
祭りの場面の撮影は、今月2日から始まった。6日夜は竹野内と、曳山総代役の江口、女漁師役の小池栄子らが、地元の若者たちと一緒に「イヤサー、イヤサー」と声を掛けながら、ちょうちんが飾られた曳山を豪快に引き回した。
竹野内と江口は細い路地を練り歩く曳山の迫力に圧倒されたという。竹野内は「最初、地元の方がなぜ大騒ぎしているのか分からなかったけれども、実際、自分が曳山を引いてみると鳥肌が立った」と興奮気味に話した。江口は「幻想的なちょうちん山は日本人はもちろん、海外の人が見ても、感動するのではないか」と述べた。
クランクアップは今月中旬を予定している。製作委員会は日本テレビ放送網、MUGEN、北日本新聞社などでつくる。