富山市大山地域の立山山麓あわすのスキー場周辺の遊歩道沿いにある名所「百間滑(ひゃっけんなめ)」そばに市がバイオトイレを整備した。これまで近くにトイレはなく、女性観光客を中心に要望が出ていた。
立山山麓エリアは、森林浴に適した森林セラピー基地に認定されている。中でも百間滑は人気スポットで、長さ約200メートルある一枚岩の上を水が流れる。
これまでトイレを使う場合、百間滑から約20分かけて同スキー場多目的センターやペンションに向かう必要があった。
トイレは昨年11月下旬に完成。バクテリアで排せつ物を浄化し、処理した水が循環するため環境に優しい。総事業費は約1700万円。今月から稼働し、ことしは11月3日まで利用できる。
トイレと遊歩道を管理するNPO法人あわすのによると、早速女性客から「安心して散策を楽しめる」との声が寄せられているという。平井建夫理事長は「快適に散策できるようになった。ぜひ来てもらいたい」と話している。