夏マグロのシーズン到来-。氷見市の氷見魚市場と、魚津市の魚津港北地区で1日、今季最多のクロマグロが水揚げされ、浜は活気づいた。
氷見魚市場には、氷見沖と石川県志賀町沖の定置網に入ったクロマグロ計18本が運ばれ、競りにかけられた。
氷見沖のクロマグロは8本で60~70キロ台、志賀町沖は10本で30~70キロ台の大きさ。5月から能登沖を中心に水揚げされており、氷見沖はこの日が最多だった。
仲買人が脂の乗り具合や身の厚さなどを確かめて競り落とし、県内のスーパーや鮮魚店などに出荷した。関係者は「氷見沖にクロマグロが来ると浜は盛り上がる」と声を弾ませた。
夏マグロの水揚げは7月中旬ごろまで続くという。
魚津港北地区では、クロマグロ5本が水揚げされた。ことし初のまとまった漁獲となった。
クロマグロは入善町吉原沖の定置網に入った。港に隣接する魚津漁協の水産物荷さばき施設「魚津おさかなランド」に運ばれ、競りにかけられた。重さは68~79キロで、県内や首都圏に出荷された。
漁協によると、クロマグロはことしに入って10本程度揚がっており、中には140キロの大物もあった。浜多一徳販売課長は「この調子で水揚げが続いてくれるといい」と期待した。