「勝蓮花の滝」(奥)を多くの人に見てもらおうと整備された階段や展望スペース=越前市勝蓮花町

「勝蓮花の滝」(奥)を多くの人に見てもらおうと整備された階段や展望スペース=越前市勝蓮花町

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勝蓮花の滝、遊歩道や階段整備 越前市白山振興会

福井新聞(2015年6月23日)

 アクセスが悪く"隠れた名所"となっていた福井市越前市白山地区の「勝蓮花(しょうれんげ)の滝」を多くの人に見てもらおうと、地元のしらやま振興会がこのほど、全長40メートル余りの遊歩道や階段を整備した。作業に参加した同地区の住民は「白山の見どころが増えた」「秋の紅葉が楽しみ」と話している。

 勝蓮花の滝は同市勝蓮花町の吉野瀬川にあり、高さ10メートルを超える。県道からそう遠くない場所にあるものの、滝を見るためには崖地や草木の中を進まなければならず、近年は地元でも近づく人が少なかったという。そこで同振興会が地域資源の活用を目指し、遊歩道などの整備を計画した。

 作業は地権者の協力を得て3月中旬に行った。同市商工会白山支所の建築関係業者のグループ「しらやま総合企画」が請け負い、砂利敷きの遊歩道や使われなくなった木製電柱を利用した階段、滝が見渡せる展望スペースを設置した。

 視界の妨げになる川そばの木を含め、周辺で数十本の木を切った。滝を安全に見てもらえるよう、転落防止の柵も設置した。建築関係の専門家がそろっていたため、作業はわずか2日間で完了した。

 作業にも加わった同振興会参与の加藤信之白山公民館長(67)は「これで気軽に滝を見ることができる。白山の見どころがまた一つ増えた」とし、今後は看板設置も検討していきたいとする。

 展望台から眺めると、滝の手前に1本だけケヤキが残されている。しらやま総合企画の一員として作業に当たった道下勝さん(72)によると、秋の紅葉シーズンを見据えての"設計"だという。道下さんは「ほかにも滝の周りには紅葉する木があり、秋の景色が楽しみ」と目を細めている。

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