雪国の風景や小正月行事などを撮影した作品が並ぶ浜谷浩の企画展=上越市立総合博物館

雪国の風景や小正月行事などを撮影した作品が並ぶ浜谷浩の企画展=上越市立総合博物館

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雪国の暮らしを今に 写真家・浜谷浩展 上越

新潟日報(2015年7月21日)


 上越市とゆかりの深い写真家浜谷浩(1915~99年)の生誕100年を記念した企画展が、上越市立総合博物館で開かれている。代表作の写真集「雪国」に掲載した同市谷浜や桑取地区の風景、人々の暮らしなどを中心に約80点が並んでいる。

 東京出身の浜谷は39年に仕事で初めて高田を訪れた。地元の民俗研究者市川信次さん(故人)と出会ったのをきっかけに、翌40年から谷浜地区の西横山集落を訪れ、小正月行事(市無形民俗文化財)を撮影。56年に「雪国」を発表した。

 会場には、雪に埋もれる高田の町の様子や、西横山の嫁祝いといった小正月行事、盲目の女性旅芸人高田瞽女(ごぜ)のいきいきとした表情など、モノクロの作品が展示され、雪国での暮らしが伝わってくる。浜谷が愛用したカメラや日誌もある。

 上越市鴨島1の無職石川勝治さん(69)は「当時の人々の生活や行事などをうかがい知ることができて興味深い」と話した。

 8月30日まで。月曜と7月21日は休館。8月15日午前10時から学芸員による解説会がある。問い合わせは市立総合博物館、025(524)3120。

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