10月3日から16日まで富山市大沢野地域で開かれる「トリエンナーレ2015年公募・神通峡美術展」の展示作業が、「立体」「インスタレーション」部門の2会場で進んでいる。立体部門の市猿倉山森林公園芝生広場には大型の作品が続々と登場し、緑豊かな風景を彩った。
神通峡美術展は、風土に根差した美術表現を紹介しようと、1991年から3年に1回開かれていたが、今秋の9回展で最後となる。「風・水・みどり」をテーマに中部9県から作品を募るほか、同展実行委員会が選抜した県内外の作家9人と1グループが委嘱出品する。
26日は、初出品となる委嘱作家の清河北斗さん(黒部市宇奈月町)が、同広場に全長5・4メートル、高さ2メートル、幅2・4メートルに及ぶポリスチレンフォーム製の彫刻作品を設置。あらゆるものが進化する過程にあることを無限軌道として表現した。「広い空間と調和した仕上がりになった」と手応えを語った。
平面部門は富山市大沢野文化会館、インスタレーション部門は旧小羽小学校で展示する。27日に審査を行う。同展は富山市と北日本放送、実行委、大沢野芸術文化協会、北日本新聞社主催。