北アルプス日本海広域観光連携会議(事務局・糸魚川市)は、JRグループの駅レンタカーの利用に対し、糸魚川営業所を発着地点とする乗り捨て料金を全額負担する「駅レンタカー乗り捨てパス」を12月27日までの期間限定で始めた。北陸新幹線開業で利用が増加しているレンタカーを活用し、交流人口の拡大を目指す。
対象はこれまで無料だった上越妙高、黒部宇奈月温泉(富山)に加え、信濃大町、長野、松本、飯山(以上長野)、新高岡(富山)、富山の8営業所。糸魚川営業所発着が条件で4320円の乗り捨て料金を無料にするほか、レンタカーの基本料金も10%割り引く。
糸魚川営業所のある糸魚川タウンセンターによると、4~9月の駅レンタカーの利用は924件で前年同期に比べ62%増加した。これまで利用がほとんどなかったという乗り捨ても新幹線開業後に伸び、乗り捨て先は新潟や上越妙高、黒部宇奈月温泉が多く、糸魚川での乗り捨ては上越妙高や松本、富山からが多いという。
乗り捨てパスには連携会議を構成する糸魚川、上越両市と長野、富山両県の計6市町村の施設割引などが付いたクーポン券も利用できる。レンタカーを使った広域観光を見込む。
連携会議事務局の糸魚川市交流観光課は「2次交通としてレンタカーは使いやすい。新幹線を使った広域観光は重要で利用拡大に期待したい」と話している。
問い合わせは市交流観光課、025(552)1511。