上市町の里山体験モニターツアーが31日、同町内で始まり、首都圏からの参加者が大自然を眺めながらのサイクリングや滝行、古民家での宿泊などを楽しんだ。1泊2日の日程で行われ、2日目は眼目山立山寺で森林セラピーを体験する。
中山間地と町のにぎわいづくりにつなげようと、上市町グリーン・ツーリズム推進協議会(会長・中川行孝副町長)が昨年に続いて企画。県の「とやまの田舎」交流支援事業の補助金を活用した。
ツアーには9人が参加。サイクリングでは県指定天然記念物「宮川の大けやき」や市姫神社などを巡った。大岩山日石寺では滝行を体験。東京から参加した中村正義さん(71)は寒さに震えながらも「身も心も清められた」と満足した様子だった。
滝行に参加しなかったグループは、同町出身の細田守監督の映画「おおかみこどもの雨と雪」の舞台のモデルになった古民家「花の家」を見学した。夜は山菜など地元の食材を使った料理を堪能し、種集落の古民家に泊まった。
同町産業課の碓井秀樹さん(48)は「参加者の意見を参考にし、魅力あるツアー実現につなげたい」と話している。