黒部峡谷の紅葉が最盛期となった。4日は朝から青空が広がり、大勢の観光客がトロッコ電車に乗り、鮮やかに染まった沿線の絶景を楽しんだ。
黒部峡谷鉄道の終点・欅平(けやきだいら)駅には、家族連れや団体ツアー客らが次々と到着。奥鐘(おくかね)橋や河原展望台、猿飛峡まで足を延ばし、錦秋の山々を眺めて歓声を上げた。
石川県白山市から友人8人で訪れた粟津真由美さん(66)は「黒部峡谷の紅葉は迫力がある」と満足げ。東京都江東区から富山市に家族で帰省した上田恵奨さん(40)は「青空に映える真っ盛りの紅葉を見ることができて運が良かった」と喜んだ。
同鉄道によると、北陸新幹線の開業に伴って関東方面から訪れる観光客が増えており、平日でも晴天なら休日並みに混み合うという。欅平駅周辺の見頃は来週いっぱいまで。宇奈月駅にかけての沿線は今月下旬まで楽しめるという。