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ムスリムようこそ 受け入れへ県域超え連携

新潟日報(2015年12月23日)

 糸魚川、上越両市と白馬村や小谷村など長野、富山両県の計6市町村でつくる「北アルプス日本海広域観光連携会議」が21日までに、観光庁が募集したムスリム(イスラム教徒)観光客を受け入れる環境整備モデル事業に選ばれた。今後、セミナーや料理教室などを通して受け入れ態勢を整え、観光誘客につなげる。

 白馬村からの提案でモデル事業に申請。全国で3地域が選ばれた。白馬村では5年ほど前からマレーシアやインドネシアなどのムスリムの受け入れを進めており、延べ宿泊数は年間約1500泊ある。同村だけでは観光資源が限られるため、広域連携することで海も含めた魅力を発信し、誘客につなげる。

 事業選定を受け、糸魚川市などでは戒律に従った「ハラル」食といったムスリムの慣習を学ぶセミナーや料理教室を開くほか、礼拝環境の整備を進める。事業は国が原則、全額負担する。

 白馬村観光局は「基本的な慣習が分かれば受け入れは難しくない。特にカニなどの海産物の期待は大きい」とする。糸魚川市交流観光課は「まずは理解を深めることから始め、ムスリムを含めた外国人観光客の誘致を進めたい」と話している。

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