近年富山湾で相次いで目撃されているダイオウイカの等身大模型が16日、魚津水族館(魚津市三ケ)に登場した。海の中を悠然と泳ぐ姿を表現しており、大きさは約4・3メートル。訪れた人を驚かせている。
ダイオウイカは熱帯や亜熱帯の深海に生息し、大きいもので全長20メートルになるとされる。近年は日本海沿岸で相次いで見つかっている。富山湾で見つかったのは、2007年からこれまでに26回。
標本のないダイオウイカを来館者に分かりやすく紹介しようと模型を造った。樹脂製で、体の赤い色や大きな目を再現。写真撮影もできる。
模型のそばのモニターでは、昨年12月24日とことし1月3日に撮影されたダイオウイカの映像を見ることができる。12月24日の映像は、富山市の水橋フィッシャリーナに迷い込んだ全長3・7メートルのダイオウイカで、魚津水族館学芸員の伊串祐紀さん(31)が水中で撮影した。海の中で泳ぐ様子を収めた映像は珍しい。
伊串さんは「模型や映像を見れば、ダイオウイカの体の巨大さがよく分かると思う。興味を持ってもらえるといい」と話している。