富美菊(ふみぎく)酒造(富山市百塚、羽根敬喜社長)は11日、酒造りの仕込みに使うため、名水として知られる同市石倉町の延命地蔵尊の湧き水をくみ上げた。
約20年前から行っており、地域の冬の風物詩にもなっている。従業員の久保恒雄さん(75)と石倉町延命地蔵尊奉賛会(鍵野比孝会長)のメンバーらが、ひしゃくとポンプを使って約700リットルのタンクを満たした。
湧き水を使って吟醸酒と本醸造酒を仕込み、すっきりとした味わいと豊かな香りが特徴という。「延命地蔵尊 名水仕込」と銘打ち、4月から同地蔵尊近くの高倉酒店など市内の酒店で販売する。