富山ターミナルビル(富山市桜町、岡田和久社長)は4日、14日に開業1周年を迎える富山駅の商業施設「きときと市場 とやマルシェ」について、1年間の入館者数が390万人になるとの見通しを示した。同日、岡田社長が富山市の富山商工会議所ビルで会見し「想定以上の客が訪れた」と述べた。2年目は、品ぞろえの充実や外国語に対応する専門スタッフを配置し、一層の集客を目指す。
とやマルシェは、北陸新幹線開業に合わせ昨年3月14日にオープン。ことし2月末までの入館者は372万7千人となった。オープン当日に4万9千人が訪れたほか、4月以降では大型連休中の5月4、5日にそれぞれ2万5千人が来館。月別では、お盆の帰省客らでにぎわった8月が37万3千人で最多だった。
新幹線開業に合わせ全面改装したマリエとやまでは、商品を購入した人が前年に比べ約15%増えた。新幹線効果に加え、「働く女性」をターゲットとした改装も功を奏し顧客層が広がったという。
インバウンド(外国人の訪日)の増加を踏まえ、同社は英語や中国語などに堪能な通訳専門スタッフ1人を4月中旬から配置し、外国人客獲得を強化する。両店は今月12~27日、とやマルシェの1周年を記念し、購入金額2千円以上の人の中から、抽選で100人に3千円分の買い物券を贈る。