新潟市西蒲区の住民有志でつくるまち歩きガイドグループが14日、4月に行われるツアーに向けて同区仁箇集落で下見とガイドの練習を行った。集落の神社や史跡などを巡り、説明ポイントや由来などを資料で確認したほか、道のりや所要時間などを確かめた。
ガイドの予行練習を行ったのは「西蒲区北国街道まち歩きガイド」のメンバーら12人。まち歩きガイドは北国街道沿線にある石仏やほこらなど数多く残る史跡をPRしようと2年前に発足した。ツアーの企画や、区内の観光協会などからの依頼でガイド役を務める。まち歩きのコースは、北国街道沿線の岩室や峰岡地域などで10コースある。
仁箇地域は、1599(慶長4)年に開山した萬福寺や100年ほど前に建てられた仁箇神社、そして角田山山麓に広がる四季折々の自然、風景が楽しめるのが特徴。同所に住むガイドの大橋達一さん(68)が説明し、ほかのガイドは資料を手にメモを取りながら確認した。
萬福寺では、大橋さんが春はミズバショウ、夏はアジサイ、ウグイスのさえずりなど魅力を紹介。また、寺の天井に先代の住職が描いたとされる15畳の赤と黒のダルマ絵計2枚があり、ガイドのメンバーたちは興味深く鑑賞した。
仁箇神社では、1952年から毎年地域の子どもたちが奉納相撲を行う土俵や日露戦争以降の戦没者の慰霊碑などを見て回った。
大橋さんは「身近にある史跡や自然は毎日見て当たり前と思っていたが、実は素晴らしいものばかりと再認識した。北国街道と合わせて仁箇地域をPRしたい」と力を込める。
金子剛会長(72)は「仁箇地域は自然と歴史が多くおもしろい。まち歩きをするには十分楽しめるし、興味の持てるコースではないか」と話している。
ツアーは13日にJR新潟駅南口発着で、仁箇地域のまち歩きや岩室温泉などを巡る。参加費4千円、定員40人。問い合わせは西蒲区役所産業観光課、0256(72)8454。