県と富山市が共同運航する「富岩水上ライン」のお花見ナイトクルーズが人気だ。普段は見られない船上からの夜桜が楽しめるとあって、予約は最終日の8日まで既に埋まっている。6日は乗客43人が幻想的な船旅を満喫した。
富山市湊入船町の富岩運河環水公園を出発し、住友運河手前で折り返す往復約7キロのコース。4~8日の期間限定で1日1便運航し、5日間で約220人が乗船する。6日は天候に恵まれ、住友運河手前に同市上野新町内会が用意したピンク色のぼんぼりが夜桜を鮮やかに照らし出した。
北海道の友人を案内した高岡市滝の蔭島章さん(73)は「最高の景色。地元の人のおもてなしの心が感じられ、とてもきれいだった」と感激した様子。一方で、中島閘門を過ぎてからの往復約3キロは照明が整備されておらず「全体的にライトアップされていれば、さらにきれいなのに」との声も聞かれた。
ナイトクルーズは3月に県の条例が改正され、夜間運航が可能になったことを受けて今年初めて企画された。