奥鐘橋から新緑と清流の眺めを楽しむ観光客。右奥にはサンナビキ山が見えた=黒部峡谷・欅平

奥鐘橋から新緑と清流の眺めを楽しむ観光客。右奥にはサンナビキ山が見えた=黒部峡谷・欅平

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トロッコ電車全線開通 黒部峡谷鉄道

北日本新聞(2016年5月2日)

 黒部峡谷鉄道(黒部市黒部峡谷口)は1日、宇奈月―欅平(けやきだいら)間(20.1キロ)の全線で今シーズンの営業運転をスタートさせた。大勢の観光客がトロッコ電車に揺られながら、黒部峡谷の新緑を堪能した。ことしは沿線の積雪が少なく、2年ぶりに大型連休中の全線開通となった。

 宇奈月駅ホームで「黒部峡谷オープニングフェスティバル」があり、黒部・宇奈月温泉観光局の川端康夫代表理事と同鉄道の小橋一志社長が「新緑のエネルギーがあふれる春の黒部峡谷を満喫してほしい」とあいさつ。堀内康男市長が祝辞を述べた。温泉街の旅館、ホテルの女将(おかみ)でつくる「かたかご会」のメンバーが運転士と車掌に花束、乗客代表に記念品を贈り、関係者らがテープカット。堀内市長や女将らが見送る中、トロッコ電車が欅平に向けて出発した。

 今シーズンの営業運転は4月20日に宇奈月―笹平間(7.0キロ)でスタート。昨シーズンは北陸新幹線の開業や、関西電力の施設を見学できるパノラマ展望ツアーの開始などで、利用者数が約80万4千人と、5年ぶりに80万人を突破した。今シーズンは昨年を上回る85万人の利用を見込んでいる。営業運転は11月末まで。

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