9日に入善町の入善コスモホールで開かれる「入善ふるさと歌謡まつり~津村謙メモリアル」で、戦後歌謡界のスターとして活躍した津村謙(同町出身)にまつわる資料がお披露目される。日常の一こまを捉えた写真など多数の展示を通して生前の素顔に思いをはせてもらう。
津村謙(本名・松原正)は1923(大正12)年に入善町新屋で生まれた。51(昭和26)年の「上海帰りのリル」が爆発的にヒットしNHK紅白歌合戦に8回連続で出場したが、61
年に37歳の若さで亡くなった。
資料は、津村の元マネジャーの遺族が歌謡まつりの開催を知ったことがきっかけでコスモホールに届けられた。食事をしたり家族やファンと記念撮影したりする様子や寝顔を収めた場面などの写真が数百枚ある。他にもファンクラブの会誌や楽譜、歌詞カードといったさまざまな物が並ぶ予定だ。
歌謡まつりは同ホール開館30周年記念イベントの一つで、県内外の33組が津村のレパートリーから思い思いの1曲を披露する。町文化振興財団主催、北日本新聞社共催。午後1時半開演。問い合わせは同ホール、電話0765(72)1105。