3日のオープンに向けて準備が進む清水園内の清水谷蔵所資料館=28日、新発田市大栄町7

3日のオープンに向けて準備が進む清水園内の清水谷蔵所資料館=28日、新発田市大栄町7

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歴史語る"お宝"お披露目 清水谷蔵所資料館3日オープン

新潟日報(2016年11月1日)

 新発田市の国指定名勝清水園で3日に「清水谷蔵所(しみずだにくらしょ)資料館」がオープンする。新発田藩の下屋敷「清水谷御殿」だった同園の所有先が豪農・伊藤家に移ってからの資料を中心に展示。初めてお目見えする"お宝"もあり、同園に並ぶ新発田藩と堀部安兵衛の歴史を語る資料とともに注目を集めそうだ。

 同園は蔵を使った旧郷土資料館を、展示内容に応じて「新発田藩史料館」「堀部安兵衛伝承館」「清水谷蔵所資料館」の三つに再編する計画を進めている。藩史料館と安兵衛伝承館は既に開館し、3日で全て出そろう。この蔵は、伊藤家が小作米の収納蔵として1910(明治43)年に建て、明治以降の「寄生地主制」を説明する際に、高校日本史の教科書や図録に写真が登場することで知られる。

 昨年、園内の別の蔵を整理した際に発見した史料も新しく並べる。江戸から明治時代にかけて活躍した金物師・9代中川浄益作の鉄灯籠や、箱根のホテルから贈られた駕籠(かご)などが展示される。加治川分水路改修の際に発掘された全長5・33メートルの刳船(えぐりぶね)といった以前からの展示物も並ぶ。

 同園によると、鉄灯籠は豊臣秀吉が祭られている豊国神社(京都市東山区)の宝物館に収められている重要文化財の鉄灯籠に形状が似ているという。また、鉄灯籠、ホテルの駕籠とも清水園に贈られた経緯が不明で、清水園では「注目してもらい、来場客の方々から情報をいただければいい」としている。

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