南魚沼市の八海山（１７７８メートル）で、冬支度となる登山道の案内看板の片付けが行われた。

　案内看板は地元住民らによる「霊峰八海山を囲む会」が管理。昨年から夏のシーズンに設置している。

　木製の看板には「急な上りもあと少し　登り切ると薬師岳（８合目）」などと記され、登山者を励ましてきた。間違って沢登りをしてしまいがちな小川のある分岐点にも正しい道を示す看板を立てた。

　９合目の千本檜小屋を管理する上村拓馬さん（３４）は「前は間違って沢登りをしたという話を聞いたが、看板設置以降なくなった」と効果を実感。囲む会の桐生好雄会長（６４）は「登山道以外に立ち入らないようにすることで、登山客の安全とともに山の環境も守ることができる」と話す。

　４日の作業では、ボランティアが４合目半～８合目付近までの６本を丁寧に引き抜いた。看板は来年の夏山シーズンまで大切に保管される。