山下さんの指揮と東京交響楽団の演奏に合わせ、「歓喜の歌」を披露するソリストと合唱団のメンバー=オーバード・ホール

山下さんの指揮と東京交響楽団の演奏に合わせ、「歓喜の歌」を披露するソリストと合唱団のメンバー=オーバード・ホール

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心一つに「歓喜の歌」 富山で「第九」

北日本新聞(2016年12月26日)

 富山の年の瀬を彩る「第52回第九交響曲 歓喜の夕べ2016」が25日、富山市のオーバード・ホールで開かれた。県内の合唱愛好者約380人でつくる大合唱団とソリスト、オーケストラが心を一つに「歓喜の歌」を響かせた。

 歓喜の夕べは1960年に始まった。合唱団は県合唱連盟の加盟グループのメンバーと、公募で集まった愛好者でつくる。立山町出身の金山茂人さんが最高顧問を務める東京交響楽団が演奏し、国内外のオペラやオーケストラで活躍する山下一史さんが指揮を務めた。ソリストに安井陽子さん(ソプラノ)、中島郁子さん(アルト)、望月哲也さん(テノール)、青山貴さん(バス)を迎えた。

 ベートーベン作曲「交響曲第9番『合唱付』」の第1~3楽章は管弦楽のステージ。最終楽章でソリストと合唱団員が加わり、「歓喜」の詩を歌い上げた。アンコールでは、県民愛唱歌「ふるさとの空」と、「きよしこの夜」を披露。モーツァルトの「魔笛」序曲の演奏もあった。

 壮大なハーモニーを奏でた演奏に、聴衆からは大きな拍手が送られた。初めて訪れた富山市の主婦、小林啓子さん(50)は「迫力のある音色に感動した」と話した。

 終演後、解団式が行われ、板倉北日本新聞社長、コンサートを支援する「第九の会」会長の高木繁雄北陸銀行特別参与(富山商工会議所会頭)、県合唱連盟の松下正樹理事長が感謝の言葉を述べた。同連盟、富山市民文化事業団、富山市、北日本新聞社主催、北陸カード協賛。

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