外国人観光客を店舗独自のサービスや土産品でもてなすイベント「ウインターマーケット」が、上越市の高田本町商店街で開かれている。大雪などで外国人客はまだ少ないが、各店がそれぞれ工夫を凝らし、来訪を心待ちにしている。

　地元の女性グループ「インバウンドで本町を盛り上げるおかみさんの会」が１２日から初めて開催。２１店が参加し、みそ汁の試飲や習字体験などを用意した。妙高市で増加する外国人スキー客が主なターゲットだ。

　お茶を扱う正香園では、自前の工場産の茶葉を使った緑茶と、抹茶ドーナツを無料で提供。店員の松木由美子さん（４２）は「英語は得意でないが、外国人を迎える心構えはできている。日本のお茶への反応を見たい」と語った。

　ただ、外国人スキー客は新雪を好み、この週末はまとまった降雪があったため、外国人の来訪がない店も多い。文房具販売の「ｅぶんぐ　クリック」は知人に贈るカード作りの体験会を用意したほか、お土産用の商品としてけん玉や和風柄のレターセットをそろえて外国人客を待っている。

　店員の竹村絵里さん（５５）は「商店街の人通りが少なくなっているだけに、たくさんの外国人に来てほしい」と期待していた。イベントは２２日まで。