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太刀生かし観光振興 歴史愛好家ら上越市に提言

新潟日報(2017年3月10日)

 上越市内外の歴史愛好家らでつくるグループ「謙信公『義の心』の会」は9日までに、市内にある歴史的資産や上杉謙信の「義の精神」で、まちづくりや観光振興するよう求める提言書をまとめた。市が購入を目指す国宝の太刀「無銘一文字(山鳥毛(さんちょうもう))」や春日山城跡などを軸に、教育や観光といった分野で計約20項目の施策を挙げている。

 「上越PRIDE」と名付けた提言書はA4判、86ページ。謙信の「義の心」を市のアイデンティティーととらえ、人口減少が進む中、太刀などの歴史的資産を中心とした観光の基幹産業化や、義の心を生かした教育の重要性を提言している。

 太刀については全国からの観光客が見込めるとして「観光基幹産業化の軸になる」と強調。地元にとっても「市の宝である義の心を物語る唯一有形のシンボルとして、謙信公の息吹を伝える貴重な遺産になる」などとした。

 その上で謙信の生誕500年に当たる2030年に向けたサミットや太刀の里帰りを記念したトークショーの開催、太刀への理解を深めるマイスター制度の創設などを提言した。

 義の心の会は先月、市に提言書を提出した。石田明義会長は「第一義の精神を、人と人が助け合う義を世界に発信する架け橋が山鳥毛だ」と話している。

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