福井県池田町志津原の森を生かした体験施設「ツリーピクニックアドベンチャーいけだ(TPA)」で20日、アトラクションを使った「全日本筋肉ジップ選手権」が開かれた。県内外の7人が腕力でワイヤを伝う速さを競い、爽やかな汗を流した。
舞台となった「メガジップライン」は、山の尾根間に張った往復1キロのワイヤを滑車で滑って楽しむ。地上高は最高60メートル。強い向かい風が吹くとゴール手前で止まってしまうことがあり、スタッフがワイヤを伝い救出に向かう。今回は、その救出を体験する催しとして企画。22歳から56歳までの男女が参加した。
予選では、ゴールから50メートル手前で停止したスタッフを"救出"し、ゴールに戻る速さを勝負。本選はゴールから200メートルの位置にあるロープを取り、400メートルを往復する速さを競った。参加者はスタッフらから「あと少し」と声援を受け、力を振り絞っていた。
参加した団体職員の長尾拓磨さん(22)=同町=は「腕がだるくて最後は気力で進んだ」と汗を拭った。
優勝した富山県の公務員野中雄平さん(40)は「一緒に来た子どもたちに良いところを見せられた。楽しかった」と余裕の表情だった。
9月と来年8月にも開催を予定している。